
「King Gnuライブ論争:歌声の境界線」
4日前
Yahoo!ニュース「King Gnu」ボーカル、キーボードの井口理
せっかくKing Gnuのライブに行ったのに、聴こえてくるのは隣の客の歌声ばかりだった――そんな嘆きが投稿され、論争を呼んでいる。長年、音楽ライターとして数多くのライブを取材してきた神舘和典氏はこれをどう見たか。万人が納得できる結論はあるのだろうか? (以下、文中敬称略)
【写真】「ライブ客の熱唱問題」で再注目 早くから“決まり”を定めていた76歳大物ロック歌手
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ガンガン歌って、とは言うけれど
コンサート会場で客が歌うのはマナー違反か? 歌うのもファンの楽しみ方の1つとして許されるべきか? 両派の意見がネットで白熱している。発端はKing Gnuの「CEN+RAL Tour 2026」ツアー。ネットにファンからこんな訴えがあった。
「隣の人の歌声が大きすぎて、アーティストの歌唱が聴こえなかった」
King Gnuは大人気のバンド。ライブのチケットは発売即完売の状態。チケット代はアリーナ席(スタンディング)が1万6000円。スタンドの指定席は1万4000円。スタンド後方の立ち見席が1万3000円。
安くはないチケット代だ。
投稿者はおそらく苦労して手に入れたチケットで観に出かけたら、隣の客の歌ばかり聴くはめになったのだろう。切ない状況だ。
この投稿に対してバンドのメンバー、井口理が2月22日の仙台公演で、歌う側に寛大な反応をした。
隣の人の声がうるさくて聴こえないといった声も聞こえるけれど、僕としてはガンガン歌ってもらっていいと思っている、隣がうるさいと思ったら、それ以上の大声で歌ってほしい――そんな主旨のことをライブで発言したという。
これでファンをはじめネットでの意見はさらに真っ二つになった。
隣人の声が迷惑だ、という人の意見をまとめると概ね次のようなことになる。
「高いチケ代払って嫌な思いをするのはバカらしい。聴きたいのはアーティストの声、演奏でファンの声ではない」
一方で、いいじゃないか、という人の声は次のようになる。
「King Gnuが“みんなに歌ってほしい”と考えて曲を作っているのだから、ライブで歌うことに問題はない。そういう盛り上がり方が嫌ならばライブではない場で音楽を楽しめばいいじゃないか」
歌ってほしくないファンと容認派のファン、両方いるのは当然のこと。正解はない。
では、双方がある程度納得できる解決策はあるのか――。
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